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身につく中日・日中辞典

身につく中日・日中辞典

著者/訳者:Array

出版社:三省堂( 2008-03 )

定価:¥ 2,940

単行本 ( 720 ページ )

ISBN-10 : 4385121931

ISBN-13 : 9784385121932


辞書寄りの中国語教科書。

「本書は、中国語を学びはじめた方、あるいは学びなおす方にとって、どのような辞書が有用であるかを考え、編集したものです」とあるように、初学者に向けて編纂された辞書である。どちらかというと教科書に近い辞書と言える。

例えば、発音のことや基本的な会話文が最初に載っている。また、あちこちに豆知識もあって読んでいて面白い。ある程度の中国語の力が付いたらパラパラと上から眺めてみると面白いかも知れない。

日本人にとって不慣れな簡体字は書き順が書いてある。また、簡体字と繁体字が違うものは併記してある。読み仮名もついているが、あまり適切ではないような気がする。それでも、例えばliuは「りう」というより「りぉう」の方が実際の発音に近いように、ピンインだけで学ぶよりも仮名が付いている方が役に立つ場合もあるだろう。

CDが付いているが、小さいCDなので最近のスロットローディング式のCDドライブでは読み込めないこともある。

ゲームプログラマになる前に覚えておきたい技術

ゲームプログラマになる前に覚えておきたい技術

著者/訳者:Array

出版社:秀和システム( 2008-11-15 )

定価:¥ 4,725

単行本 ( 872 ページ )

ISBN-10 : 4798021180

ISBN-13 : 9784798021188


知りうる限りでは最良のプログラミングの教科書の1つ。

この本を紹介するのにうってつけの文章が本の中にある。

私がこの本を書こうと思ったのは、新人研修の教官をやった時に大変困ったからである。これを読んでおけ、と言える本がないのだ。この分野はこれ、あの分野はあれ、と列挙することはできるが、5冊も10冊も詰まれても新人が困ってしまうだろうし、そもそも部分の総和は全体にはならないのであって、プログラミングの本とCGの本をバラバラに読んでもゲームは作れないのである。

C言語やC++といった言語はいささか汎用的すぎて初めてプログラミングをやる人にはオススメできないと私は考えている。プログラミングが大好きという人ならprintf()で簡単な出力を出しているだけでも興味を覚えるかも知れないが、ほとんどの人にとってはC/C++の標準ライブラリの中でできることはシンプルすぎて面白みがない。そこで私が何かオススメの言語はないかと訊かれると、大抵はRubyやPythonのようなスクリプト言語でWebからデータを集めてくるとか、すぐにでも役に立つプログラムが書けそうな言語を答える。あるいはJavaのような最初から大規模なフレームワークが存在して、善し悪しはともかくオブジェクト指向のマナーを叩き込まれるような言語とか、ゲームが好きならゲーム向けの言語を勧める。その方が結果が見えやすく興味が持続しやすいと考えるからだ。

C/C++の問題点は標準ライブラリの中では初心者が喜びそうなことがしにくい。グラフィックは標準では扱うことができないし、ネットワークもPOSIXのSocketとかに頼らないといけない。クラスライブラリもSTLのようなコンテナくらいしかない。だから正統的なC/C++の本は無味乾燥になりがちだし、オブジェクト指向について書いても「Humanクラスを継承してMaleクラスとFemaleクラスを作ります。同じtalk()メソッドでもMaleとFemaleでは振る舞いが違い・・・」のような作っていて全然面白くない例に終始することになる。

本書のよいところはゲームプログラミングという目的を最初から定めていることである。ゲームは好き嫌いはあるにせよ、リアルタイムに入力を処理して出力するという規模の大きいシステムである。これによってプログラミングを学ぶ目的が明確化する。単に暗記事項だったものが「何のためにその機能を使うのか」という要請に基づく理解に変わる。このことは初学者にとってはとても大きいことである。

他に随所に著者の意見が書かれていてそれがまた面白い。プログラムを書くというのはきれい事ではなく、現実に色々と厄介な問題との戦いであり、上級者の率直な意見は実に貴重な教材になる。何のためにそうするのかという疑問について、きれい事で答えられるより、例えば「面倒臭いから」という意見の方が人間味があって理解しやすい。言葉の1つ1つが砕けた表現であることが多く共感しやすい。

値段はそこそこするが、この辞書のように分厚く充実した内容を考えれば決して高い本ではない。

ニューエクスプレス 中国語

ニューエクスプレス 中国語

著者/訳者:Array

出版社:白水社( 2007-05 )

定価:¥ 1,785

単行本 ( 143 ページ )

ISBN-10 : 4560003629

ISBN-13 : 9784560003626


薄いながらもよくできた入門書だと思う。

色々な言語の入門書をラインナップしているニューエクスプレスの中国語版。私は台湾で語学学校に通いながら復習用として用いた。もちろん台湾は繁体字(日本の旧字体のような難しい漢字)を使っていて本書は簡体字(中国本土の簡略化された漢字)で書いてあるなど、違いはあるものの、構成がよくできていて、本書を見れば基礎的な言い回しはほとんど網羅されていることに気づく。

薄い本であるので説明がコンパクトにまとまっていて、ちょっとやる気を出せば1日で総復習ができるだろう。まず会話の例文があり、隣のページに日本語訳がある。慣用表現や新しい単語も同じページにある。それから次のページには文法の解説、続いて練習問題が載っている。いくつかの章ごとに単語力アップとして単語のまとめがある。

索引のできはあまりよくない。そもそも索引として機能していない。ピンインでABC順の単語帳が載っているだけでページ番号もない。例えば「食事に行きましょう」とかの例文を探したいと思っても索引からは探すことができない。目次を見ながら見当をつけて読んでいくしかない。

発音に関してはあっさりしている。最初に発音についての説明があるが、すぐに会話文に入ってしまう感じがする。ピンインの問題として音がわかりにくいのがある。sとshとxの発音の違いとか、日本人にはわかりにくいものの説明はかなりあっさりしている。台湾では注音符号という独特の仮名のようなハングルのような文字を使って音の説明をするが、学校では最初の1週間は注音符号と音の練習で、これは重要だったと感じる。その重要な分野が本書では足りない感じがする。

CDがついていて、トラックが細かく分かれている。他の本には1トラックが25分もあって自分の聴きたい音がどこにあるのか探すのに苦労する場合があるが、本書のCDだと30秒〜1分くらいに細分化されているので欲しい部分が探しやすい点が優れている。

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