Posts RSS Comments RSS 35 投稿 and 1 コメント till now

ライブ・経済学の歴史—“経済学の見取り図”をつくろう

ライブ・経済学の歴史―“経済学の見取り図”をつくろう

  • 著者/訳者:小田中 直樹
  • 出版社:勁草書房( 2003-10 )
  • 単行本:273 ページ
  • ISBN-10 : 4326550465
  • ISBN-13 : 9784326550463
  • 定価:¥ 2,520

経済学を俯瞰するにはとてもよい本だと思う。

この本は経済学史の本である。バブルがいつ崩壊して〜のような経済の歴史ではなく、経済学がどのように発展したかについて書いてある。

ある時代に生きた経済学者は、その時代の経済的な問題を解決、あるいは分析しようとして色々なことを考えた。これをあとになって「アダム・スミスは『神の見えざる手』と言った」とか断片的に並べてもただの暗記でしかなく、無味乾燥だと思う。それに対してこの本のアプローチでは古くはギリシャ時代に富の再分配についてどう考えたか、あたりから始まり、そのあとどのように考え方が変わり、どういう問題が注目され、どのように解決を試みたか上手に配置されている。政府はなぜ重要なのか、とか失業についてなど、頭から本書を読むことで効率よく経済学について俯瞰できると思う。

このようにアプローチすることで、天下り的に覚えさせられることなく、なぜこういう風に考えるのかということを順序立てて学ぶことがでいる。経済学が既成の学問というよりは、その時代に生きた人間が知恵を絞った結晶であるということを生々しいまでに伝わってくる。

既に経済学についてある程度勉強している人より、経済学って何だろう?と思っている人や、勉強を始めたばかりの人にお勧め。

目次

序章 なぜ、いま、経済学の歴史なのか
第1章 分配
第2章 再生産と価値
第3章 生存
第4章 政府
第5章 効用
第6章 企業
第7章 失業
終章 ふたたび、なぜ、いま、経済学の歴史なのか

Trackback this post | Feed on Comments to this post

Leave a Reply